アカデミック・クロストーク#1 基地の町をあるく――大和市なのになぜ厚木飛行場なのか

清水亮・白岩伸也・角田燎 編『戦争のかけらを集めて 遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』(図書出版みぎわ)刊行記念 

アカデミック・クロストーク#1 基地の町をあるく――大和市なのになぜ厚木飛行場なのか

北極冒険家・荻田泰永が小田急江ノ島線・桜ヶ丘駅東口前にオープンした書店・冒険研究所書店にて、アカデミック・クロストークvol.1「基地の町をあるく 大和市なのになぜ厚木飛行場なのか」が開催されます。本イベントには、『戦争のかけらを集めて』の編者・著者の塚田修一さん、清水亮さんが登壇します。

アカデミック・クロストークは、冒険家の荻田さんを聞き手に、研究者が自らの研究を語る体験型トークイベント。第1回目となる今回は、相模原や土浦に残る「戦争のかけら」を拾い集める塚田さん、清水さんのお二人と、大和市にある冒険研究所書店の周辺に残る「かけら」を探します。

イベントは二部構成。前半は、実際に冒険研究所書店に集まり周辺の町あるきを、後半は、その町歩きから何が見えてきたのか、3人でトークをします。

オンライン視聴、アーカイブ視聴も可能です。ぜひ、ご参加ください。


冒険研究所書店の新トークシリーズ!


各界の学問分野を掘り下げる研究者を迎えて、専門家からじっくり学ぶ「アカデミック・クロストーク」。第1回は、フィールドワークを通して関東各地の戦争の記憶を発掘し、著作にまとめてきた社会学者の塚田修一さんと清水亮さんをお迎えして、戦争と基地の町をテーマに学んでみましょう。

はじめて開催する新企画「アカデミック・ツアー」は、参加者参加型のイベントです。「日常のなかの冒険」をテーマとした、研究者同行のフィールドワーク体験と、クロストークをお楽しみいただけます。


冒険研究所書店のある大和市は、厚木基地(大和市、綾瀬市にまたがる)を抱える基地の町です。太平洋戦争開戦の少し前に建設された厚木基地(厚木飛行場)ですが、名前とは異なり、厚木市にはありません。


厚木にないのに、なぜ厚木飛行場なのか!?


なぜこの地に基地が建設され、そして名前が「厚木」なのか!?


その謎を探りに、トークだけでなく、実際に基地の周辺を歩いてその痕跡を辿る「フィールドワーク体験」を行います。トークが始まる前に、約2時間、専門家である社会学者のお二人、そして冒険研究所書店の店主である冒険家の荻田さんと基地の周りを歩いて、普段は見逃してしまいそうな戦争の痕跡を辿ってみましょう。


きっと、新たな発見に満ちた体験になるでしょう!

【イベント概要】
■登壇者
 荻田泰永 北極冒険家・冒険研究所書店店主
 清水 亮 『戦争のかけらを集めて』編者・社会学者
 塚田修一 『戦争のかけらを集めて』共著者・社会学者

■日時: 2024年10月6日(日)
 ①アカデミックツアー+クロストーク参加 13:00~(12:45までに冒険研究所書店に集合)
 ➁会場でのクロストーク参加 16:00~ (15:45までに会場へお越しください)
■会場:冒険研究所書店(最寄り駅:桜が丘駅)
■参加費
 ①アカデミックツアー+クロストーク参加 2000円
 ➁会場でのクロストーク参加 2000円
 ③オンライン&アーカイブ視聴 2000円
 ※いずれも学生は500円
■主催:冒険研究所書店・図書出版みぎわ

参加の申し込みにつきましては、以下、冒険研究所書店のHPへ。

一般の方はこちら

学生のかたはこちら

【登壇者プロフィール】

荻田泰永(おぎた・やすなが)
1977年神奈川県生まれ。カナダ北極圏やグリーンランド、北極海を中心に主に単独徒歩による冒険行を実施。2000年より2019年までの20年間に18回の北極行を経験し、北極圏各地をおよそ10,000km以上移動。世界有数の北極冒険キャリアを持ち、国内外のメディアからも注目される日本唯一の「北極冒険家」。著書に『考える脚』(KADOKAWA)など。

塚田修一(つかだ・しゅういち)
1981 年生まれ。首都圏各地の戦争の表象や、米軍基地文化を研究している。大和市や相模原市を通る国道16号線に着目した編著『国道16号線スタディーズ』(青弓社、2018年)を刊行し、郊外空間の捉え直しを企図した。2020年より旧陸軍通信学校の地に立つ相模女子大学に着任し、国道16号線研究のスピンオフとして編著『大学的相模ガイド』(昭和堂、2022年)を刊行。『戦争のかけらを集めて——遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』では陸軍士官学校(現在のキャンプ座間)の経験について考察している。

清水亮(しみず・りょう)
1991年生まれ。社会学博士。茨城県南部の戦争・軍隊の記憶を描いた『「予科練」戦友会の社会学——戦争の記憶のかたち』(新曜社、2022年)、『「軍都」を生きる——霞ヶ浦の生活史1919-1968』(岩波書店、2023年)を刊行し、『戦争のかけらを集めて——遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』の編者をつとめる。2024年4月より慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの、環境情報学部専任講師に着任。大学周辺地域のフィールドワークの一貫で、冒険研究所書店に学生とお邪魔したりもしている。