「佐和山落城記」を読む
千葉県流山市に残された古文書から、関ケ原の敗者の末裔が記した歴史を読み解く―― 慶長5年(1600)、「天下分け目」となった関ケ原の戦いで徳川家康に破れた石田三成。勝利した東軍は、佐和山城を落城し、その後、城主・石田三成は斬首された。「佐和山落城記」は、石田三成の重臣であり忠臣であった山田上野之助の子孫が書き残した、佐...
千葉県流山市に残された古文書から、関ケ原の敗者の末裔が記した歴史を読み解く―― 慶長5年(1600)、「天下分け目」となった関ケ原の戦いで徳川家康に破れた石田三成。勝利した東軍は、佐和山城を落城し、その後、城主・石田三成は斬首された。「佐和山落城記」は、石田三成の重臣であり忠臣であった山田上野之助の子孫が書き残した、佐...
これは、何を読まされているのか? 独自の感性で切り取られた奇妙な現代小説。文学の可能性を拡張する、5つの試み。デビュー作『フレア』から30年、『春の完成』から25年、『O介』から11年振りの短篇集。ある日、授業中の教室に侵入した一羽の蛾と、それを目撃した/しなかった子供たち(「蛾」)。妻の不思議な生態と、マラソンランナ...
いままで経験したこともない、他者の経験や語りと出会うために―― 原爆の被害者調査、災害の被災地調査、都市社会調査、障害者やアートの社会学、サバイバーの社会学、ピエール・ブルデューの社会学など、様々な分野による質的調査の実践を紹介。そこから、目の前の社会の役に立たなければならない、という近視眼的な要請のもとでのエビデンス...
合理性と神秘性、現実と幻想、知性と夢想など、矛盾した要素が錯綜した江戸川乱歩の魅力を伝える―― 1894年、三重県に生まれた平井太郎=江戸川乱歩。誕生から、作家になるまでの苦節の時代、作家としてのデビュー、そして大家へとなり文壇の中心人物となっていったその生涯を、200枚を超える写真や残された資料と併せて紹介。初めて本...