蛾/大鋸一正
これは、何を読まされているのか? 独自の感性で切り取られた奇妙な現代小説。文学の可能性を拡張する、5つの試み。デビュー作『フレア』から30年、『春の完成』から25年、『O介』から11年振りの短篇集。ある日、授業中の教室に侵入した一羽の蛾と、それを目撃した/しなかった子供たち(「蛾」)。妻の不思議な生態と、マラソンランナ...
これは、何を読まされているのか? 独自の感性で切り取られた奇妙な現代小説。文学の可能性を拡張する、5つの試み。デビュー作『フレア』から30年、『春の完成』から25年、『O介』から11年振りの短篇集。ある日、授業中の教室に侵入した一羽の蛾と、それを目撃した/しなかった子供たち(「蛾」)。妻の不思議な生態と、マラソンランナ...
いままで経験したこともない、他者の経験や語りと出会うために―― 原爆の被害者調査、災害の被災地調査、都市社会調査、障害者やアートの社会学、サバイバーの社会学、ピエール・ブルデューの社会学など、様々な分野による質的調査の実践を紹介。そこから、目の前の社会の役に立たなければならない、という近視眼的な要請のもとでのエビデンス...
合理性と神秘性、現実と幻想、知性と夢想など、矛盾した要素が錯綜した江戸川乱歩の魅力を伝える―― 1894年、三重県に生まれた平井太郎=江戸川乱歩。誕生から、作家になるまでの苦節の時代、作家としてのデビュー、そして大家へとなり文壇の中心人物となっていったその生涯を、200枚を超える写真や残された資料と併せて紹介。初めて本...
東日本大震災から12年、紡がれ続けた日々の言葉―― 大地震と大津波、そこからの復興、コロナ禍といった同時代の出来事から、季節の移り変わり、時代の変遷など、新聞の紙面を通して、東北の人々に向けて紡がれた言葉たち。2011~2022年までの12年間、『岩手日報』の連載エッセイ「交差点」に掲載された文章の中から、みちのくの人...