第2回 SURE書店with図書出版みぎわ 開催記念&
黒川創『「日本語」の文学が生まれた場所』(図書出版みぎわ)刊行記念
姜信子×黒川創 対談
物語が始まる場所
2023年12月、黒川創さんの『「日本語」の文学が生まれた場所 極東20世紀の交差点』が刊行されました。本書では、「日本語」を強いられた作家の創作に着目し、近代の「日本語」による文学の行き交いを、極東アジアの広がりに位置づけています。
本書の刊行を記念して、詩人であり、翻訳者でもある姜信子さんをお招きし、対談イベントを開催します。姜信子さんは、1987年に刊行した『ごく普通の在日韓国人』以降、2000年(平成13年)『棄郷ノート』(2000年)、『声 千年先に届くほどに』(2017年)など、在日韓国人がこの場所で生きること、そこで作られた「詩」「語り」「歌」について考える本を数多く刊行しています。
今回の対談では、近代日本という場所でどのように言葉が紡がれてきたのか、どのように詩が、物語が、文学が生まれてきたのか、お二人にお話をしていただきます。
【イベント概要】
■出演: 姜信子(作家)・黒川創(作家)
■日時: 2024年2月23日(金)17:30~19:00ごろ
■会場:堺町画廊(京都市中京区堺町通御池下ル)
■定員: 30名(※オンライン配信は制限なし)
■来店参加: 1,500円
■配信参加: 1,500円
■主催:編集グループSURE/共催・図書出版みぎわ
来店参加の申し込み方法につきましては、事前に会場の堺町画廊にメールにてご予約下さい。
[堺町画廊メールアドレス]
information@sakaimachi-garow.com
配信視聴の申し込みの方はこちらより申し込みください。※アーカイブ配信あり
【登壇者プロフィール】
姜信子(きょう・のぶこ/カン・シンジャ)
作家。横浜生まれ。主な著書に『語りと祈り』、『はじまれ、ふたたび いのちの歌をめぐる旅』、『現代説経集』、『声 千年先に届くほどに』、『棄郷ノート』、山内明美との共著『忘却の野に春を想う』ほか多数。編書に、谺雄二『死ぬふりだけでやめとけや 谺雄二詩文集』、『金石範評論集Ⅰ 文学・言語論』、『金石範評論集Ⅱ 思想・歴史論』。訳書に、『詩人キム・ソヨン 一文字の辞典』(クオン、第8回日本翻訳大賞)、李清俊『あなたたちの天国』、ホ・ヨンソン『海女たち』(共訳)ほか。
黒川創(くろかわ・そう) 作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『もどろき』、『イカロスの森』、『暗殺者たち』、『岩場の上から』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『彼女のことを知っている』、『旅する少年』など、評論に『きれいな風貌 西村伊作伝』、『鴎外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』『世界を文学でどう描けるか』、編著書に『〈外地〉の日本語文学選』(全3巻)、『鶴見俊輔コレクション』(全4巻)などがある。
また、本イベントは京都の堺町画廊で開催される、「第2回 SURE書店 with 図書出版みぎわ」との同時開催です。SURE書店は、編集グループSUREがこれまでに刊行した全ての書籍と、図書出版みぎわが刊行した5冊の書籍をすべて販売するイベントです。古い町並みの残る堺町にある、町家をアートスペースにしたギャラリー堺町画廊にて、2月22日から25日まで開催。23日の黒川創さん対談イベントの他、写真家・稲宮康人さんの「二つの跡地 海外神社と大震災」展示が、24日には稲宮さんのトーク「写っているものと見えるもの 跡地の写真から」も開催されます。第2回 SURE書店の詳細は、SUREのHPもご覧になってください。