【お知らせ】『世界を文学でどう描けるか』刊行記念イベント開催!

2023年3月6日(月)、『世界を文学でどう描けるか』刊行記念イベントとして、著者の黒川創さんと、3月7日に長篇小説『また会う日まで』を刊行する池澤夏樹さんとの対談イベントを開催することとなりました。「文学が世界を描く、ということ」と題して、「文学」が「世界」を描く、ということは、どのような行為なのかを語り合っていただきます。

会場は神保町、読書人のイベントスペース、読書人隣りです。当日のオンライン配信、1ヵ月間のアーカイブ配信もいたします。

3月5日からは、会場の向かいにある東京堂書店にて、『世界を文学でどう描けるか』刊行記念フェアも開催されます。こちらの詳細も、別途お知らせいたします。

なお、書店にもよるのですが、イベントの開催日と書籍が並ぶ日が前後する可能性もございます。イベント前に書籍を購入したい、という方は、お手数をおかけいたしますが、小社販売サイトよりご注文いただければ、注文の翌日・翌々日着にてお届け可能です。

トークイベント詳細は以下の通りです。

【開催概要】
■登壇: 池澤夏樹・黒川創
■日時: 2023年3月6日(月)19:00〜
■会場:読書人隣り(千代田区神田神保町1-3-5冨山房ビル6階)
◎地下鉄神保町駅(半蔵門線、都営三田線・新宿線)A7出口下車
■定員:来場 30名(オンライン配信は定員なし)
■参加費:1500円
※イベント後、一定期間のアーカイブ視聴可

会場参加の申し込みはこちらから

オンライン参加の申し込みはこちらから

 2023年2月、作家・黒川創さんの『世界を文学でどう描けるか』が刊行された。2022年2月24日のロシア軍によるウクライナ侵攻をきっかけに思い起こす、20年前のサハリンへの旅の記憶。自分が目にした光景、経験、そして出会った人々の語りを、どのように描くことができるのか、伝えることができるのか。「いま、ここにある「世界」をどう叙述できるのか」という問いを、20年を経た現在の著者の目から回想する。


 本書の原点は、2008年に雑誌に発表した「世界文学の構想」という論考。この論考は、池澤夏樹さん編集の『世界文学全集』(河出書房新社)を機に「世界文学」という言葉が広く使われるようになった時代に、その「世界文学」とは何なのかを考察したものだった。
 また、2023年3月、池澤夏樹さんが朝日新聞朝刊に連載していた小説、『また会う日まで』も刊行される。『また会う日まで』は、海軍軍人、天文学者、クリスチャンとして、明治から戦後までを生きた主人公・秋吉利雄の物語。ひとりの人間の中にある様々な資質が、その生涯のなかでどのように混じり合ったのか、またどのような葛藤があったのかを描いた長編小説。


 今回の対談では、お互いの最新作についての話をしつつ、「文学」が「世界」を描く、ということは、どのような行為なのかを語り合う。二人だけでの対談は今回が初とのこと。同時代に生き、作家として活動を続ける二人の見つめる「世界」、そして「文学」とは。ご期待ください!

【登壇者プロフィール】

黒川創(くろかわ・そう)
1961年京都市生まれ。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に、『もどろき』『暗殺者たち』『岩場の上から』『暗い林を抜けて』『ウィーン近郊』『旅する少年』『彼女のことを知っている』など。

池澤夏樹(いけざわ・なつき)
1945年北海道生まれ。『スティル・ライフ』で中央公論新人賞、第98回芥川賞を受賞。『南の島のティオ』で小学館文学賞。『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞。『言葉の流星群』で宮沢賢治賞。著作活動全般について、司馬遼太郎賞受賞。主な作品に、『すばらしい新世界』、『静かな大地』、『光の指で触れよ』、『カデナ』、『氷山の南』、『アトミック・ボックス』、『ワカタケル』など。

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