『「日本語」の文学が生まれた場所』刊行記念イベント 韓国と日本の文学をつなぎなおす

黒川創『「日本語」の文学が生まれた場所』(図書出版みぎわ)
斎藤真理子『本の栞にぶら下がる』(岩波書店)刊行記念 

黒川創×斎藤真理子 対談

韓国と日本の文学をつなぎなおす

2023年9月に斎藤真理子さんの『本の栞にぶら下がる』が、2023年12月に黒川創さんの『「日本語」の文学が生まれた場所 極東20世紀の交差点』が刊行されました。

『本の栞にぶら下がる』では、韓国文学の翻訳者である斎藤さんが、さまざまな本を取り上げながら、文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどっていきます。一方、『「日本語」の文学が生まれた場所 極東20世紀の交差点』では、作家である黒川創さんが、「日本語」を強いられた作家の創作に着目し、近代の「日本語」による文学の行き交いを、極東アジアの広がりに位置づけます。

2冊の本の刊行を記念して著者のお二人にお話をしていただきます。近代において日本と韓国の文学がどのように出発点を共有し、また交わりながらその営為を広げていったのか。お二人の対談は、2023年に雑誌『新潮』に掲載された「「命のものさし」で歴史を測る」以来です。どうぞ、お楽しみに!

イベント詳細は以下の通りです。

【イベント概要】
■登壇:黒川創・斎藤真理子
■日時: 2024年2月1日(木)19:00〜21:00頃(18:30開場)
■会場:東京堂書店神田神保町店6階東京堂ホール + オンライン配信(アーカイブ配信あり)
■来店参加 1,500円(税込)
■配信参加 1,500円(税込)
■主催:東京堂書店・岩波書店・図書出版みぎわ

来店参加の申し込み方法につきましては、東京堂書店ホームページの予約フォームをご確認ください。

配信視聴の申し込みの方はこちらより申し込みください。※アーカイブ配信あり

【登壇者プロフィール】

黒川創(くろかわ・そう) 作家。1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。1999年、初の小説『若冲の目』刊行。2008年『かもめの日』で読売文学賞、13年刊『国境[完全版]』で伊藤整文学賞(評論部門)、14年刊『京都』で毎日出版文化賞、18年刊『鶴見俊輔伝』で大佛次郎賞を受賞。主な作品に『もどろき』、『イカロスの森』、『暗殺者たち』、『岩場の上から』、『暗い林を抜けて』、『ウィーン近郊』、『彼女のことを知っている』、『旅する少年』など、評論に『きれいな風貌 西村伊作伝』、『鴎外と漱石のあいだで 日本語の文学が生まれる場所』『世界を文学でどう描けるか』、編著書に『〈外地〉の日本語文学選』(全3巻)、『鶴見俊輔コレクション』(全4巻)などがある。

斎藤真理子(さいとう・まりこ) 1960年新潟市生まれ。翻訳者、ライター。2015年、『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞。2020年、『ヒョンナムオッパへ』(チョ・ナムジュ他、白水社)で韓国文学翻訳大賞(韓国文学翻訳院主宰)受賞。著書に『韓国文学の中心にあるもの』(イースト・プレス)。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』(ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン)、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)、ハン・ガン『ギリシャ語の時間』(晶文社)、チョン・セラン『フィフティ・ピープル』(亜紀書房)、チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)、パク・ソルメ『未来散歩練習』(白水社)などがある。共編著に『韓国文学を旅する60章』(波田野節子・きむ ふなとの共編著、明石書店)、共著に『曇る眼鏡を拭きながら』(くぼたのぞみとの共著、集英社)。